看護師として働き続けていると、結婚や出産といった人生の節目で働き方を見直したり、考えたりする場面に遭遇することは少なくありません。特に育児の負担が大きく、フルタイムで働くことが難しいと看護師を辞めることを考える人には、時短勤務がおすすめです。
所定労働時間を6時間に短縮できる「育児・介護休業法」という制度があり、法律できちんと定められています。育児や介護をする従業員に対して、職場が必要な対策を講じることで退職や再就職を招くことがないように、と制定されているのです。法律で制定されているのであれば、さまざまな気遣いや肩身の狭さをあまり感じることなく活用できますね。
それでは、具体的にどのようなことが行われているのでしょうか。たとえば、所定労働時間の短縮や出退勤時間の繰り上げと繰り下げ、自分で出退勤時間を決められるフレックスタイム制などがあり、多くの場合は1日6時間の勤務となっているようです。
子どもの年齢によって制度の違いもあるようで、3歳に満たない子どもを持つ従業員に対して、職場はこのような制度があると知らせる努力をしなければならないほか、時短勤務を設ける義務があります。しかし、3歳から小学校就学までは、時短勤務を設けることは義務化されていません。どちらにしろ、時短勤務を請求しなければ自由にこの制度を利用できないのです。ただし、雇用期間が1年に満たない、1週間の勤務日数が2日以下、日雇い労働者には適応外となっています。